ツアーでのある出来事

 

2019年1月16日水曜日、京都MUSEにて無事ツアーファイナルを迎えました。

ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございます。

 

2018年10月17日水曜日に"君の声を"というCDを出して、約10箇所のツアーを回り終えた。"ツアー"というものに昔から憧れがあったから、今回、回った場所が多かろうが少なかろうがこの"ツアー"を敢行出来たということ自体に満足してしまっている。

 

ツアーの終盤、栄Party'zに行った時のこと。取り置きで一人の男の子が来てくれた。物販で話してみると、高校二年生、しかも剣道部とのこと。

「マジか!」

高校二年生の男の子、しかも軽音部とかでは無く、スポーツをやっている子が僕達のことを知ってくれて、観に来てくれたということに心底驚いた。高校生の頃は、運動系の部活の子と文化系の部活の子は中々つるまないような勝手なイメージがあったけれど、そりゃあ、スポーツをやっている人の中にだって、音楽を好きな人は沢山いるし、実際、僕も高校生の時はラグビーやりながら音楽をやっていたような時期があった。だけど、インディーズレーベルにすら所属してない自分たちの音楽を県外で高校生の男の子が聴きに来てくれた、という事が本当に嬉しかった。あぁ、観てくれてる人はちゃんと観てくれているんだなと思った。励みになった。こういう事が原動力になるんだなと思った。だから、その日の"傘と晴天"という曲を唄った時、自分の高校生活を少し思い出した。

 

昔の思い出であれ、失恋であれ、片想いであれ、今の生活であれ、何かをきっかけに曲を書くことにはきっと意味があるんだなと感じた。その時を思い出しながら歌うと胸が熱くなる。

そういえば最近、「火花」というドラマを観た。又吉直樹原作の小説、「火花」のドラマ。感動した。共感した。それに、現実を見せられた。お笑いにはあまり詳しくないけど、芸人の世界も音楽に通づるところが沢山あるなと思った。上がるやつもいれば落ちてくやつもいる。続けてく人もいれば辞めていく人も沢山いて、才能が全て。現実なんて残酷な事ばかりで、夢を語っても金は増えない。夢を持っている人におススメ出来る作品ですマジで。ごく稀に、自分たちの企画に芸人さんを読んでいるバンドがいる。自分も将来やってみたい。もっと自分の視野を広げたい。2019年、色々やってこう。

 

あけましておめでとうございました。

 

おやすみなさい。

 

photo by 翼f:id:kissykazu0430:20190121022432j:image